2003年度 前期9回 細胞生物学セミナー
日時:6月3日(火)17:00~
場所:総合棟6階 クリエーションルーム
Efficient intergeneric fusion of pea (Pisum
sativum L.) ando grass pea (Oathyrus sativus L.) protoplasts
Journal of Experimental Botany, July 2000
Vol. 51, No. 348, pp. 1237-1242
エンドウ(Pisum sativum L.)は、蛋白質に富んだ重要な作物で、ヨーロッパの種な生産国であるフランスで、動物試料としてますます使用されてきています。様々な非生物的また生物的ストレスにこの穀物マメ科植物を適応させるために新しい品種が開発されています。
エンドウの遺伝的変異を増加させる1つの方法は、他の種或いは属からの新しい形質の導入を引き起こす体細胞雑種である。
グラスピーは、病気抵抗性(疾病抵抗)をもっている。しかし、エンドウとは、交雑ができないので、プロトプラスト融合によって体細胞雑種の作出を試みた。
今回、エンドウ(Pisum sativum)およびグラスピー(Lathyrus sativus)の活きの良いプロトプラストが効率よく、際限なく大量に得られ、これを利用して実験し、初めて融合に成功しました。
融合には2種類の違った方法で比較した。融合法は、電気的融合法(electrofusion: 750, 1000, 1250或いは1500V
cm-1)と化学的融合法で行われた。化学的融合法では、ポリエチレングリコール法(PEG 6000或いはPEG1540)または、高いpHのグリシン溶液を使ったミクロおよびマクロ法で試みた。
結果、PEGでのプロトプラスト融合では、活きの良いゲテロカリオンが10%以上得られた。電気的融合法では、1500V cm-1時にヘテロかリオンの作出率は最良でした。その後、ヘテロカリオンの分裂およびカルス形成の両方が観察された。
興味のある方は是非ご参加下さい 宮崎 真奈美